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アンティークジュエリー [宝石]

アクセサリーというのは、
女性のおしゃれには必須のアイテムですね。
そして、アクセサリーの代表といえば、
やはりジュエリーということになると思います。

ジュエリーにも、流行といったものがありますが、
洋服のように毎年変わるというものではありません。
長年使われてきたものであっても、
アンティークジュエリーとしてむしろ価値が上がったりします。

最近の女性はとてもおしゃれなので、
洋服などは本当にたくさん持っています。
ジュエリーやアクセサリーなんかも複数揃えて、
洋服に合わせてコーディネートをしているようです。

あまり高価なものばかりをたくさん揃えるのは大変ですから、
一点もののアンティークジュエリーなんかはいいと思います。
骨董屋さんやアンティークショップなどを回ってみると、
案外、掘り出し物が見つかることもあるかも知れません。

真珠のこと [宝石]

真珠は、世界中の人々に愛されている宝石のひとつで、
幸福と純潔の象徴とされています。

真珠の歴史は古く、約5000年前にはペルシャ湾や紅海で、
貝の中から発見されていました。

現在では、ほとんどが養殖の真珠となっていますが、
その養殖技術は、日本の御木本幸吉らによって発明されました。

そして、養殖により真珠の生産量が飛躍的に伸びたため、
品質も価格も安定することになりました。

真珠を生み出す母貝は、1つ1つに個性があるので、
できあがった真珠のひと粒ひと粒はそれぞれに顔があり、
同じものは世界にひとつとして存在しません。

真珠の価値を決める要素としては、
大きさ、色、光沢、巻き、形、キズの6つがあります。

最も希少性が高くて高価な真珠は、
丸くてキズが少なく、光沢のあるものとされてます。

なかでも、6つの要素がそれぞれ最高で、
巻きは厚く、キズはなく、形はまん丸で、
ピンクの輝きは極めて強く、クリーム味もほとんどない、
最高品質のものを「花珠真珠」と呼ぶのだそうです。

リージェントダイヤモンド [宝石]

宝石にまつわるお話というのはたくさんありますが、
「リージェントダイヤモンド」というのも、
そんな有名な伝説のなかのひとつです。

昔、インドの鉱山で約410カラットという、
ダイヤモンドの原石が発見されました。

ある奴隷がこのダイヤの原石を自分のふくらはぎの中に埋め込み、
まんまと脱走してしまいました。

奴隷は、ダイヤモンドの売り値の半分を渡すからと、
英国人の船長に約束して彼を抱き込んだのですが、
結局、船長には裏切られて、奴隷は殺されてしまいます。

英国人の船長は、このダイヤモンドを宝石商に売却しますが、
その後、突然発狂して彼は自殺してしまいます。

1717年、このダイヤモンドの話を聞きつけた、
フランスの宝石収集家であるルイ15世の摂政(リージェント)の
オルレアン公が、このダイヤモンドを購入しました。

そして、このダイヤモンドは「リージェントダイヤモンド」
と呼ばれるようになったのです。

やがて、フランス革命が起こり、
リージェントダイヤモンドを手に入れたルイ家は、
ついに滅びてしまいました。

そのリージェントダイヤモンドは国有財産となり、
ナポレオンの戴冠式を飾りましたが、
その後、ナポレオンは失脚して流罪となりました。

時は流れて、現在ではリージェントダイヤモンドは、
ルーブル美術館に収蔵されています。

ダイヤモンド [宝石]

宝石の王様といえば、やはりダイヤモンドではないでしょうか。
かつて日本では「金剛石」と呼ばれていましたが、
ダイヤモンドは最も硬い宝石としても知られています。

硬さの度合いを表すモース硬度がダイヤモンドは10ですが、
ルビーやサファイアはモース硬度が9となっています。

ただ、一定の方向からの衝撃に弱い特性があるため、
意外ともろい面もあるようです。

ダイヤモンドは成分のほぼ全てが炭素からなる元素鉱物で、
Color(カラー)、Clarity(クラリティ=透明度)、
Carat(カラット=重量)、Cut(カット)という、
4Cという基準で品質が分けられています。

また、ダイヤモンドは無色透明の宝石と思われていますが、
レッドダイヤ、ピンクダイヤ、イエローダイヤ、ブルーダイヤ、
グリーンダイヤ、パープルダイヤ、ブラウンダイヤなど、
さまざまな色あいのカラーダイヤモンドもあります。

マリー・アントワネットと宝石 [宝石]

18世紀末のフランス王妃マリー・アントワネットは、
オーストリアの名門ハプスブルク家で生まれ、
14歳で異国の地、フランスへ嫁ぎました。

彼女は宝石、とくにダイヤモンドとパールが大好きでした。
たくさんの宝石を持っていたにもかかわらず、
借金までして、常に新しいものを買い求めていました。

夫であるルイ16世は、マリー・アントワネットに関心がなく、
自分の趣味にしか興味を示さなかったこともあり、
夫婦仲はよくなかったのだそうです。

そして、彼女はさまざまなプレッシャーやストレスを、
靴やドレス、そして大好きな宝石に向けていったのだそうです。

1780年代、フランス革命前夜に、
「首飾り事件」という詐欺事件が起こりました。
ヴァロワ家の血を引くと称するラ・モット伯爵夫人が、
王室御用達の宝石商から何百億円もの首飾りを騙し取りました。

このとき、犯人であるラ・モット伯爵夫人は、
王妃マリー・アントワネットの親しい友人だと吹聴し、
彼女の名前を利用して犯行に及んだのです。

実際には、マリー・アントワネットは関わりはなかったのですが、
この事件以降、彼女の評価はがた落ちとなり、
フランス王室の威信までが地に落ちてしまいました。
それから数年後、フランス革命が起こり、
彼女はギロチンによる斬首刑に処せられてしまいました。

スリランカは宝石の島 [宝石]

インド洋に浮かぶスリランカは、
「宝石の島」として有名です。
かつては「セイロン」と呼ばれたこの小さな島国は、
紅茶の産地としてもよく知られています。

また、スリランカは国土の9割の土地から、
75種類もの宝石を産出するといわれており、
まさに、「宝石の島」そのものだと言えると思います。

残念ながら、ダイヤモンドやエメラルド、オパールは、
産出されていませんが、アレキサンドライトという、
世界でも数か所でしか見つからない高価な宝石があります。

スリランカの中南部に、ラトナプーラという町があります。
ラトナプーラというのは、「宝石の町」という意味で、
ここでは、ルビー、サファイア、トパーズ、アメジスト、
キャッツアイ、アクアマリン、トルマリンなど、
たくさんの宝石が産出されることで有名です。

宝石鑑定士の仕事 [宝石]

宝石鑑定士は、石そのものが天然物か人工物かを具体的に調べ、
どのくらいのランクになるのかを判定します。
持ち込まれた宝石を、一粒一粒を厳密に調べて、
細かな調査結果をもとに宝石のグレードを判定して、
そして最後に鑑定書を作成します。
宝石の素材、質、重さ、色など見極めるため、
宝石鑑定士には高度で専門的な知識と技術が求められます。

宝石鑑定士の仕事は、
大きくわけると「鑑別」と「グレーディング」になります。
鑑別は、宝石が本物かどうか(天然か人工か)を判断します。
グレーディングは、ダイヤモンドの4C(カラット=重量、
カラー=色、クラリティ=透明度、カット=研磨)を決めます。

日本では、宝石鑑定に関する国家資格や制度はないので、
宝石店に勤務しながら技術を磨き、知識と経験を積んでいくか、
あるいは海外の宝石学校などで資格を取得するしかありません。

世界的に通用する資格としては、
アメリカのGIA-GG(米国宝石学会宝石学修了者)があります。
この資格を取得するには、アメリカに留学して取得するか、
あるいは、GIA日本校で学んで取得する方法もあります。

宝石の鑑定 [宝石]

宝石についての検査報告には、
「鑑定書」と「鑑別書」があります。

鑑定書は、天然のダイヤモンドの品質を、
カラット(重量)、カラー(色)、クラリティ―(内包物)、
カット(形状)の4つの基準により評価するものです。
(この4つの頭文字から4Cと表記されます。)

鑑別書は、その石が天然のものであるのか、
あるいは合成や模造なのかを判別するものです。

したがって、鑑定書が発行されるのはダイヤモンドだけです。
天然のダイヤモンドは、傷の有無、色の違い、カットの違いなど、
1個1個がすべて異なっており、同じものは存在しません。
そのため、鑑定書は「ダイヤモンドの履歴書」と言われています。

一方、鑑別書は「宝石の身分証明書」とも言われ、
色、硬度、透明度、光沢、比重、屈折率などの分析結果が、
写真とともに記されます。

現在、世界で最も信頼度の高い鑑定機関としては、
アメリカのG.I.A.(アメリカ宝石学研究所)と
イギリスのF.G.A.(イギリス宝石学協会)とが挙げられます。
日本の鑑定機関としては、中央宝石研究所が有名です。

ただ、鑑定には、石1個あたり5千円から1万円かかるので、
通常は、0.3カラット未満のダイヤモンドや、
鑑定書をつけないようになっています。
また、逆に石を多数使用したジュエリーも、
鑑定費用が高くなるので同様です。

宝石になる前の原石 [宝石]

宝石になる前の原石というのは、
一目見ただけではただの石と大して変わりません。
どこにでもありそうなただの石を、宝石として変身させるには、
表面を磨きあげて、その石が本来持っている美しい色と光を、
うまく引き出してあげる必要があります。
そして、さまざまなカット法が宝石の価値をさらに高めるのです。
こうして加工された原石が美しい宝石へと変身するのです。

ベリルというのは、ベリリウムを主成分とする珪酸塩鉱物で、
日本語名は緑柱石といいます。
ベリルは宝石として利用され、
かのクレオパトラも愛用していたと言われています。

ベリルという名前ではピンと来ないかも知れませんが、
エメラルドやアクアマリンの鉱物名がベリルです。
ベリルは結晶の形が柱状になっており、
混入元素の違いにより多彩な色になります。

コランダムは、アルミニウムと酸素で構成されており、
日本語名は鋼玉といいます。
コランダムは、本来は無色ですが、
別の元素が混入することにより、鮮やかな色彩を生み出します。
赤のコランダムがルビーで、青のコランダムがサファイアです。

ルビーとサファイアは同じ種類の鉱物ですが、
色彩が全く違っています。
コランダムは六角柱や六角板の形状をしていることが多く、
中央部が太く両端が細くなる形状をしていることもあります。

コランダムはとても硬いので、
宝石として使われないものは、レンズやガラスの研磨剤、
包丁などの砥石として利用されています。
また、白いペンキにコランダムが混ぜられて、
横断歩道なんかに使われています。
これは、ザラザラにして靴が滑りにくいようにするためです。

宝石の研磨 [宝石]

宝石の研磨といえば、一般にはあまりなじみのない仕事で、
いかにも職人さんというイメージが思い浮かびます。

かつては日本でも宝石の研磨というのは盛んだったようですが、
やはり時代の流れということで、
より人件費の安い国へと、仕事が移ってしまいました。

しかし、欧米ではまだ、宝石研磨という職業が成り立っています。
世界トップクラスの研磨の町として知られているのが、
ドイツのイダーオーバーシュタインというところです。

ここでは、最先端の研磨技術が常に考案されており、
世界中の価値のある原石はこの町へ運ばれるようになりました。
日本は低価格という点に重点を置いたため、
仕事が減ってしまったのですが、
欧米は価格だけでは真似のできない品質を追求したので、
生き残ることができたようです。

宝石の原石というのは、
そのままでは他の岩石と見分けがつきませんが、
熟練の研磨職人が磨くことによって、
何倍もの価値が出てくることになるのですね。

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